Verification Lab ― Report 02

勝率52.4%で、
資産は増えるのか

順張り・逆張り・成長株の三戦略を使い分けるルールベースのスイングシステムを、10年・1,820トレードで検証しました。勝率は52.4%。ほぼ五分の勝負です。それでも利益が残る理由を、数字で示します。

1,820
取引数(10年)
52.4%
勝率(ほぼ五分)
1.54
プロフィットファクター
−24.2%
最大ドローダウン
ホーム/検証ラボ/スイングシステム 1,820トレード
Contents
  1. 検証したシステムと前提
  2. 結果 ― 10年・1,820トレードの成績
  3. なぜ勝率52.4%で勝てるのか
  4. 「たまたま」ではないか ― 頑健性の確認
  5. 資金の使い方も検証した
  6. 正直な注意 ― この数字の限界

検証したシステムと前提

検証対象は、当サイトで研究記録を公開しているルールベースのスイングトレードシステムです。人の裁量を挟まず、毎営業日、機械的に判定します。

項目
内容
戦略
MOMENTUM(順張り)/BNF-LITE(逆張り)/MINERVINI(成長株)の3本立て
相場環境
強気・中立・弱気・暴落の4段階を毎日判定。危険時は安全装置(HALT)が新規建てを停止
期間
2016年9月2026年9月10年)
取引数
1,820

システムの仕組み(3戦略の考え方・相場環境の判定・シグナルの流れ)はシステム紹介ページで図解しています。このページは「成績の検証記録」に絞ります。

検証の基準
対象
340銘柄(うちデータの揃う336銘柄で計算)
期間
2016年9月2026年9月10
相場環境の判定
日次スキャナ版(4段階:強気/中立/弱気/パニック)
判定と約定
いずれも終値。当日の終値で条件成立 → 翌営業日の終値で約定
手仕舞い
保有期限・利確・移動平均への戻り、または安値が損切り水準に触れた日の終値
運用条件
現物・同時保有10銘柄まで・1トレードのリスク1%・複利
コスト
未考慮(手数料・スリッページ・税を含みません)
数値の時点
2026年9月6日時点(毎営業日更新)

結果 ― 10年・1,820トレードの成績

指標
数値
取引数
1,820件(10年)
勝率
52.4%(954866敗)
プロフィットファクター
1.54
リスクリワード
1 : 1.57(平均勝ち +6.54% / 平均負け −4.17%)
最大ドローダウン
−24.2%

勝率52.4% ― つまり10回に5回は負けるということです。それでもPF(総利益÷総損失)は1.54。「負けた金額の1.54倍を稼いだ」ことを意味します。

なぜ勝率52.4%で勝てるのか

答えは、1回あたりの「勝ちの大きさ」と「負けの大きさ」の非対称にあります。

「勝率」ではなく「損小利大」で勝つ 平均の負け 1 平均の勝ち 1.57 負けは早く、小さく切る 勝ちは伸ばして1.57倍とる
リスクリワード1:1.57。負けを小さく保ち、勝ちをその1.57倍に伸ばす ― これがほぼ五分の勝率でも資産が増える仕組み。
Answer

勝率で勝とうとすると、含み損を「戻るまで待つ」ことになり、一発の大負けで崩れます。このシステムは逆で、負けるときは小さく、勝つときは1.57倍とる設計です。平均の勝ちは+6.54%、平均の負けは−4.17%。勝率がほぼ五分でも利益が残るのは、この差の積み重ねによるものです ― これが1,820件の検証が示した結論です。ただし最大ドローダウンは−24.2%まで沈み、最大17連敗を経験しています。安全装置(HALT)が暴落時の新規建てを止めてなお、この深さです。

「たまたま」ではないか ― 頑健性の確認

バックテストで一番怖いのは、特定の設定だけで光る「過剰最適化(カーブフィッティング)」です。そこで、利益を伸ばす幅(トレール幅)を変えて成績がどう変わるかを確認しました。

Answer

設定を動かしても成績の骨格が変わらない ― 幅広い条件で安定して機能することが、このシステムの数字を信頼する根拠です。逆に言えば、1つの「魔法の設定」があるわけではありません。

資金の使い方も検証した

「いくらの資金で、何銘柄まで持つのが効率的か」も、現実コスト(税・金利・スリッページ)込みで検証しました。

結論
内容
建て方
現物のみ。信用取引はリスクとコストに見合わないとデータが示した
分散
同時保有は10銘柄まで
リスク管理
1トレードの損失は資金の1%まで
増やし方
複利。この前提の試算で年率およそ16.2%・累積+347.3%(過去データに基づく理論値・コスト未考慮)

一発を狙うレバレッジではなく、現物で淡々と複利を効かせる形が、データ上はもっとも合理的でした。

正直な注意 ― この数字の限界

Limitations ― 必ずお読みください

これはバックテスト(過去データ)に基づく理論値であり、将来の利益を保証しません。実運用では、バックテストより成績は落ちます。勝率はほぼ五分で、連敗局面は必ず来ます。最大ドローダウンは−30%前後を覚悟してください(検証では−24.2%、最大17連敗)。成績は「ルールを機械的に守れるか」に依存し、裁量を混ぜると崩れます。手数料・税金・スリッページの全部または一部を含みません。

仕組みを知るこのシステムの全体像(3戦略と安全装置)を図解で見る
次の検証BNF流・乖離率逆張りは、日本株で通用するのか(Report 01)
無料診断あなたは「ルールを守れる投資家」か ― 弱点診断(10問)
Free Guide

このシステムの土台は、無料で学べます

損小利大・損切り・資金管理 ― システムの土台になっている考え方は、全8章の攻略ガイドで公開しています。

攻略ガイドを読む(無料)

本ページは、運営者自身の投資手法の研究記録・検証記録を共有するものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するもの、または投資判断について助言するものではありません。将来の成果を保証するものではありません。投資はご自身の判断と責任において行ってください。 免責事項の詳細