相場の上げ下げに一喜一憂するのではなく、あらかじめ決めたルールに、ただ従う。そのルールを、人の手を介さず毎日実行し続けるのが、このシステムです。
このシステムは何をするのか
株式投資でいちばん難しいのは、銘柄選びよりも「感情のコントロール」です。上がれば欲が出て高値を買い、下がれば不安で底値を売る。多くの失敗は、ここから生まれます。
そこでこのシステムは、判断の一切をあらかじめ定めたルールに置き換えました。毎営業日、200銘柄を超える日本株を自動でスキャンし、ルールに合致した銘柄だけを「シグナル」として提示します。人の気分や思い込みが入り込む余地をなくすことが目的です。
自動シグナルシステムの流れ
シグナルが生まれるまでの流れは、次の4つのステップで成り立っています。すべて自動で、毎営業日くり返されます。
三つの戦略 ― 順張り・逆張り・成長株
相場には、勢いに乗るべき局面、下げすぎの反発を狙う局面、保ち合いから飛び出す成長株を捉える局面があります。このシステムは、性格の異なる三つの戦略を使い分けて銘柄を探します。
どの戦略を使うべきかは、その時の相場の状態によって変わります。それを判断するのが、次の「相場環境の判定」です。
相場環境を読む ― マーケットレジーム
同じルールでも、相場全体が穏やかなときと荒れているときでは、結果が大きく変わります。そこでシステムは、毎日まず相場全体の状態を判定します。
- 強気相場・中立・弱気相場・暴落相場の4段階で、今の地合いを判定
- 判定には、恐怖指数(VIX)や日経平均などの客観的な指標を使用
- 相場が危険と判断されたときは、安全装置(HALT)が働き、無理にシグナルを出さず見送る
「何もしない」も立派な戦略です。チャンスがない日に無理に動かないこと ― これが、感情に流される売買から身を守ります。実際、シグナルは数日に一度しか出ないことも珍しくありません。
正直な成績(バックテスト)
2016年8月〜2026年5月の約9.8年、1,042トレードで検証した結果です。都合の悪い数字も、隠さず公開します。
なぜ「勝率48.8%」で勝てるのか
勝率は、5割を切っています。それでも利益が積み上がるのは、リスクリワードが約 1:2.1 だから。負けるときは小さく、勝つときは2倍以上とる ― 「勝率で勝つ」のではなく、「損小利大」で勝つ設計です。高勝率を謳う手法より、はるかに崩れにくい構造だと考えています。
さらに、利益を伸ばす幅(トレール)を8%・10%・12%・15%と変えても、プロフィットファクターはすべて1.8超で安定しました。特定の設定だけで光る「過剰最適化(カーブフィッティング)」ではなく、幅広い条件で安定して機能します。
資金の使い方も検証しました
「いくらの資金で、何銘柄まで持つのが効率的か」も、現実コスト(税・金利・スリッページ)込みで検証しました。結論は「現物・同時5銘柄まで・1トレードのリスク1%・複利」。無理なレバレッジで一発を狙うのではなく、現物で淡々と複利を効かせる形です。この前提での試算では、年率はおよそ30%前後に収まりました(あくまで過去データに基づく一例・理論値であり、将来の成果を保証するものではありません)。信用取引は、リスクとコストに見合わないとデータが示したため使いません。
これはバックテスト(過去データ)に基づく理論値であり、将来の利益を保証しません。実運用では、バックテストより成績は落ちます。勝率は5割未満で、連敗局面は必ず来ます。最大ドローダウンは−20%前後を覚悟してください。成績は「ルールを機械的に守れるか」に依存し、裁量を混ぜると崩れます。手数料・税金・スリッページの全部または一部を含みません。
ダッシュボードで見られること
これらの判定結果は、すべて1つのダッシュボード(管理画面)に集約されます。今日のシグナルから、過去の記録、相場環境まで、ひと目で確認できます。
今日のシグナル
本日ルールに合致した銘柄と、現在の相場環境を表示。
シグナル履歴
過去に出たシグナルを、戦略・日付つきで一覧。
累計の記録
総スキャン回数・シグナル件数・安全装置の発動率などを集計。
発生カレンダー
どの日にシグナルが出たかを、月単位で可視化。
戦略×環境マップ
どの相場でどの戦略が機能したかを俯瞰。
トレード記録
実際の売買を記録し、損益を記録・検証。
このシステムとダッシュボードは、特定銘柄の売買を推奨するものではなく、著者自身の投資手法の「研究記録・実運用記録」を公開・共有するものです。表示される内容は、利益を保証するものではありません。