日本の億り人たちが、口を揃えて最初に語ること
- BNF——独学八年で二百億円。徹底したのは、入る技術ではなく、間違えたときに戻る技術だった
- cis——「損切りをしない人は、いつか必ず退場する」。売買記録に一貫するのは、負けを小さく確定させ続ける動作
- テスタ——二十年、負け越した年がない。その裏側にあるのは、負けを認めるまでの時間の短さ
- 是川銀蔵——二百億円を稼ぎ、自ら「損切り五ヶ条」を書き残した男。それでも最後にナンピン買いを続け、2LDKのマンションで生涯を終えた
億り人になれるかどうかを分けているのは、買う技術ではない。負けた一回を、いくらで終わらせるかである。
そして、世界の天才たちは、同じ場所で墜ちた
- ジェシー・リバモア——「損は早く切れ」と誰よりも書き残し、三度の破産の末に果てた男
- ヴィクター・ニーダーホッファー——一夜で五十億円を失い、二度、同じ場所で崩れた男
- LTCM——ノーベル経済学賞受賞者二人と博士二十人を擁し、四ヶ月で四十六億ドルを溶かしたファンド
- ジョージ・ソロス——「自分が間違っていることを、誰よりも早く知る能力」だけで生き残った男
- レイ・ダリオ——一度すべてを失い、そこから世界最大のヘッジファンドを作った男
本書の中心テーゼ ― 損切りは、相場の重力である
この力に逆らった者は、どんな天才でも、必ず墜ちる。この力を味方にできた者だけが、空を飛ぶ。ではなぜ、頭では分かっているのに、切れないのか。答えは、あなたの性格ではなく脳の構造にあります。プロスペクト理論、損失を痛みとして処理する脳、諦めない方向に進化した本能——本書はその正体を先に暴いたうえで、意志に頼らない解決策へ進みます。
意志ではなく、仕組みで切る。これが本書のたどり着く核心です。全11章(第一部 損切りができなかった者たち/第二部 できた者たちの哲学/第三部 仕組みを作る)に加え、第9章は「三十日トレーニング・プログラム」。読み終えたとき、自分専用のルールブックが手元に残ります。
こんな方におすすめ
- 含み損を抱えたまま、塩漬けにしてしまった銘柄がある方
- 「もう少し待てば戻る」を、何度も繰り返してきた方
- 億り人と自分を分けているものが何なのか、はっきり知りたい方
- 投資本ではなく、ノンフィクションとして読める一冊を探している方
本書は『億り人が全員持っていた5つの法則』の姉妹編です。あちらが六人の共通項を抽出した本なら、こちらはその法則①(損失限定)を一冊まるごとに展開したもの。※本書は『損切りの重力』を改題し、表紙・内容の一部を改訂したものです。既にお読みの方はご注意ください。