Verification Lab ― Report 04

利確を決めたら、
成績は下がった

含み益が一定まで乗ったら利益確定する。多くの人が「良いルール」と考えるこの条件を、実際に運用しているシステムに足して、数字がどう動くかを観測しました。日本株341銘柄・10.7年・1,124トレード。

341銘柄
対象(10.7年)
1,124件
基準のトレード数
+509.9% → +450.6%
総リターン(15%利確)
−14.3% → −17.6%
最大ドローダウン
ホーム/検証ラボ/利確ルールの観測
この検証の基準
エンジン
検証版(毎営業日動いているスキャナー v2.8.1 と同じロジック)
対象
341銘柄
期間
2016年8月〜2026年8月
手仕舞い
高値からの10%トレール
建玉
フラット建て(1トレードの建玉は一定・複利で増やさない)
コスト
未考慮(手数料・スリッページ・税を含みません)
基準(利確なし)の成績
1,124件/勝率48.8%/PF2.05/最大ドローダウン−14.3%

この Report 04 は上記の基準で行った独立の実験です。ページ内の基準値(1,124件・48.8%・PF2.05・−14.3%)は、利確条件を足す前と後を比べるためのこの実験の中だけの比較用の数字であり、サイト全体で公開しているシステムの成績(10年・1,825トレード・勝率52.2%・PF1.53・最大ドローダウン−25.6%)とは手仕舞いのルール(トレール/保有期限・損切り)、建玉の置き方(フラット/同時10銘柄・複利)、約定の条件が異なります。相場環境の判定は同じ考え方ですが、上記の違いがあるため両者の数字を直接見比べないでください。

この記録が「していない」こと
はじめに範囲をはっきりさせておきます。ここで行ったのは、3つの戦略を統合したシステムの上に、利確の条件を1つ重ねたときに、システム全体の数字がどう動いたかの観測です。

したがって、成績が下がったとしても、それは「この構成に、この条件を重ねた場合」の観測にすぎません。 利確という考え方そのものの良し悪しを判定したものではありません。 結論を出すための検証ではなく、挙動を観測するための研究として読んでください。

結果 ― 3つの数字が同じ方向に動いた

観測

利確の条件を足すと、トレード数・勝率・総リターンの3つが、いずれも下がりました。15%利確で総リターンは +509.9% → +450.6%、20%では +426.3%。勝率も 48.8% から 46.9% / 46.3% へ下がっています。

トレード数が減るのは当然です。利確で早く手仕舞えば、その分だけ次の取引に移るからではなく、1回の取引が短く終わるためです。ただし、勝率まで下がったのは、事前には読めませんでした。

これは売買の指示ではありません
本記録は研究の記録であり、特定の売買手法を推奨・勧誘するものではありません。 当サイトは投資助言・代理業の登録業者ではありません。 「利確しないほうが良い」と述べているのではなく、この構成ではこう動いたという観測を共有しています。 投資はご自身の判断と責任において行ってください。

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この研究では、利確のほかにも8通りの条件を試しています。エントリー条件を絞ったときに勝率とリターンが逆に動いたこと、4つの指標すべてが改善した唯一の条件、手法より対象銘柄数のほうが最大ドローダウンを大きく動かしたこと、そして同じ取引でも資金の張り方だけでプロフィットファクターと最大ドローダウンが逆方向に動いたこと。全9実験の数値表と4点の図を、会員レポートに掲載しています。

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