12年を数えると、こうなっていた
- 12年で日経平均は+317%。1357は−99.4%。減価は年平均6.1%
- 日経が同じ水準(±0.5%以内)に戻った往復2,738組を抽出。1年超かかった往復では中央値−24.6%、マイナスだった割合は100%
- 全営業日を起点にした総当たりで、勝率は1日44%、20日33%、250日9%
- 日経が実際に下がった期間だけを選んでも、250日持つと平均−4.1%
- 減価は相場の荒れ方に連動する。静かな月は0.25%、荒れた月は1.6%、最も荒れた2024年8月は10.1%
- 日経が月間で横ばい(±1%以内)だった20か月のうち、17か月で1357はマイナス
想定が2点、覆りました
書き始める前、著者は「長期保有は負けるが、条件付きの短期なら使える」という結論を用意していました。検証の結果、2点で想定が覆っています。
1つ目。地合いの条件9通り×保有日数4通り、36通りを試して、売買コスト(往復0.1%)を払ったあとで上回れた組み合わせは1通りだけ。それも2020年3月と2024年8月の大暴落を除くと消えました。使える条件は、日足のレベルでは見つかりませんでした。
2つ目。「戻るまで待つ」は、305回の試行のうち99.3%で成功します。中央値2営業日、利益1%。だから、やめられない。戻らなかった2回は、ナンピンで投入額が110万円まで膨らみ、−32.5%(最大含み損−44.1%)でした。
第8章は、10の疑問への回答です
何日までなら減価を気にしなくていいか(保有日数別の目安表)、積立をしたらどうなるか、100万円分の持ち株をヘッジするにはいくら買えばいいか、空売りや先物とどちらが有利か――よくある疑問を10問にまとめました。
図表27点はすべて実データから機械生成しています。模式図には「模式図」と明記しました。付録に検証の全条件とデータ処理(2024年12月の1対100併合の扱いを含む)を記載しており、ご自身で再現できます。
こんな方におすすめ
- 1357を持っている方、持とうか迷っている方
- インバース・レバレッジETFの「減価」を、仕組みではなく実測で知りたい方
- 下げ相場に備える手段を比べたい方
本書は過去データの検証結果を示すものです。推奨銘柄も、売買タイミングの推奨もありません。「使える条件は見つからなかった」という結論そのものが、この本の中身です。