言い伝え:「12月最終週、大納会に向けて相場は上がる」
日経平均61年の検証結果
61年中41年がプラス。ただし直近10年は10回中3回しかプラスがない
| 期間 | 年末最終5日 | 通常の5日 | 差 | 勝率 | p値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全期間1965年〜2026年8月・61回 | +0.94% | +0.15% | +0.79pt | 67.2% | 0.005 |
| 直近10年2016年8月〜2026年8月・10回 | +0.08% | +0.30% | −0.22pt | 30.0% | 0.673 |
全期間(1965年〜2026年8月)では、12月の最終5営業日の累積リターンの平均は+0.94%、通常の任意5営業日リターンの平均は+0.15%で、差は+0.79ポイントでした。p値は0.005で、意味のある差の線(0.05)を下回っています。
直近10年(2016年8月〜2026年8月)では、12月の最終5営業日の累積リターンの平均は+0.08%、通常の任意5営業日リターンの平均は+0.30%で、差は−0.22ポイントでした。p値は0.673で、偶然と区別できる線(0.05)には届いていません。
p値は「本当は何の差もないのに、たまたまこれくらいの差がついてしまう確率」です。0.05を下回れば、偶然では説明しにくい「意味のある差」とみなします。判定は、全期間と直近10年の2つの期間それぞれで、差が言い伝えの向きに出ているか、その差がこの線を下回っているかで決めています(下の「判定の記号の意味」)。
検証の条件
| 期間 | 全期間:1965年〜2026年8月(61年8か月・15,154営業日) 直近10年:2016年8月〜2026年8月 |
|---|---|
| 対象 | 日経平均(日足) |
| 売買ルール | なし(売買の成績ではなく、値動きそのものを数えた) |
| 手数料・スリッページ | なし(売買をしていないため) |
| 比べた相手 | 期間中の任意の5営業日リターン(重複窓は除外) |
| 測ったもの | 各年の12月最終5営業日の累積リターン(61回) |
| 標本数 | 全期間 61回・直近10年 10回 |
言い伝えの由来
「掉尾(とうび)の一振」は、魚が最後に尾を振る様子から来た言葉です。年末のドレッシング買い(機関投資家が持ち株の年末終値を高くしようとする売買)や、新年に向けた期待買いが理由として語られます。
判定の記号の意味
- ◎今も有効(全期間・直近10年とも統計的に有意)
- ○昔は有効(全期間では有意だが直近10年では消えた)
- ▲最近になって現れた(全期間では有意でないが直近10年では有意)
- △誤差の範囲(方向は言い伝えどおりだが有意でない)
- ×迷信(方向が逆、または無関係)
- ?判定保留(標本が15未満で統計判定に耐えない)
「昔は効いていた」をどう読むか
ジンクスの検証では、期間全体の平均だけを見ると判断を誤ります。長い期間の平均には、言い伝えが有名になる前の時代も含まれているからです。
そこでこの検証では、全期間と直近10年の2つの期間に分けて、それぞれで偶然と区別できる差があるかを確かめています。全期間では差があり、直近10年では偶然と区別できなくなったものは「昔は有効」と判定します。言い伝えが間違っていたのではなく、かつては当たっていたが、いまの相場では確かめられない、という意味です。
このページの数字は、過去の日経平均の値動きを数えたものです。将来の年末に同じことが起きると言っているわけではありません。
ほかのジンクスの検証
なぜそうなるのか、ほかのジンクスとの関係は本で
言い伝えが効いた理由・効かなくなった理由の深掘りと、派生の検証、50本どうしの関係は、書籍『株のジンクス・アノマリー全50本を61年で全検証』に収録しています。
この検証を引用するときは、出典:ルールトレード(https://ruletrade.jp/jinx/toubi-no-isshin.html)と書いてください。自由に引用できます。